うなぎとあなご、どう違うのか?

うなぎとあなごは何がちがうのか
今回は、うなぎとあなごの違いについてご説明いたします。
うなぎとあなご、この二つは似ていますが、よくみると色の違いや値段の違い、味の違いがあります。うなぎとあなご、どのような違いがあるのでしょうか。
うなぎとあなごの違い
うなぎは生物学的に分類すると「淡水魚」です。海で産卵し孵化したあと川に上ってきて沼で生息します。ウナギ目ウナギ科ウナギ属に属します。
あなごは生物学的に分類すると「海水魚」です。海で産卵し孵化して、そのまま海で生きています。浅い海の砂泥底に生息しています。ウナギ目アナゴ科アナゴ属に属しています。
うなぎとあなごはウナギ目に属する生物で、生体は違いますが見た目は良く似ています。うなぎは黒っぽい灰色であり、あなごは薄茶色で側面に白い斑点が付いています。
値段も違う
うなぎは古くから食べられてきた食材です。反対にあなごは江戸時代に入ってから食べられるようになってきました。
そんな二つは値段にも違いがあります。
うなぎは1000円から3000円くらいであり、あなごは500円から1000円くらいになります。
うなぎは外国産は安くなっていますが、国産のうなぎは値段が高くなっています。
稚魚から育てるうなぎは、稚魚を多く獲ってしまったせいで稚魚の数が少ないため、うなぎの値段は年々高くなっています。
脂肪分が違う
うなぎとあなごは味にも違いがあります。うなぎは脂が乗っているのに対し、あなごは淡白でさっぱりしています。
うなぎとあなごの味の違いは含有されている脂肪分にあります。
うなぎは脂肪分を多く含んでいるため、カロリーもあなごよりも高くなっています。こってりとした味わいで、あなごよりも脂っぽいと感じる人もいます。うなぎの調理法で蒲焼きが多いのは、蒲焼きにすることで余分な油を落とすためでもあります。
一方、あなごは脂肪分が少ないので、うなぎよりもヘルシーな食べ物です。
味が淡白で、さっぱりと食べることができます。あなごを食材として調理する時には、淡白な味を補うためにタレで炊きこんだり、天ぷらにして油分を補う調理法が多くあります。うなぎの天ぷらはありませんが、あなごは天ぷらは適した調理方法なのです。
カロリーが高いうなぎですが、その分うなぎの方が栄養価は高く、様々な栄養素が含まれています。
ビタミンAはあなごよりも5倍、うなぎの方が多く保有しています。
それ以外にもビタミンB1やビタミンB2、ビタミンD、ビタミンE、カルシウム、DHA、EPAなどの栄養素がうなぎの方が多く含んでいます。
ビタミンAは目や粘膜、皮膚の健康を保つ効果、ビタミンB1は疲労回復効果、ビタミンB2は動脈硬化や老化を抑える効果、ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける効果、ビタミンEは抗酸化作用により体内の脂質の酸化を防ぎ、美肌に効果がある栄養素です。
さらにDHAやEPAはコレステロール値を下げたり、脳を活性化させる効果があるとして注目を浴びている栄養素です。
うなぎはビタミンも豊富で、夏の暑い日に食べたら、夏バテ防止にも効果がある食べ物で、一方あなごは脂質が少ないのでダイエットをしている人に向いている食材になります。
まとめ
うなぎとあなご、見た目は似ていても味や栄養素が違います。うなぎはビタミン類の栄養素が高く、疲労回復に向いているため夏バテ防止にも効果があります。
あなごは脂質が抑えられるため、ダイエットをしている人には良いかもしれません。うなぎとあなご、どのような効果があるか、ご自身にあった欲しい効果を求めて食べてみてもいいですね。